7/3 平和について考える週間~1学年の取組~

2025年7月3日木曜日

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 「たなばた空襲」

 甲府空襲をそう呼ぶことがあります。それは、今から80年前の1945年(昭和20年)7月6日深夜から7月7日にかけて甲府が空襲されたからです。アメリカ軍B-29爆撃機による爆撃により、甲府市内は火の海となり、市街地の70%以上もが焼き尽くされました。負傷者は1,239名、被害戸数118,094戸でした。(1974年(昭和49年)7月に行われた調査では、死者は1,127名とされています。)

 本校では、今年の6月27日(金)~7月4日(金)を「平和について考える週間」として、朝読書の時間に読み物資料を読んだり、放送による平和集会を行ったりしています。その中で、1学年は朝読書の時間に絵本の読み聞かせを行いました。朗読者は去年まで司書だった先生と現在の司書の先生、お二人です。

 7月2日(水)あるクラスで読み聞かせしたのは、絵本『すみれ島』(今西祐行 文・松永禎郎 絵、偕成社)です。読み聞かせ後には『いつまでも、いつまでもお元気で 特攻隊員たちが残した最後の言葉』(知覧特攻平和会館、草思社)を紹介しました。この絵本を選んだ理由について「甲府空襲の資料は2年生・3年生で読むので、生徒が余り知らない(であろう)特攻隊について、そして沖縄戦にもつなげることができるこの絵本」を選んだと話してくれました。「真剣に聞いてくれた。こういう機会をもらえて良かった」3日間を終えて振り返った先生は、最後に「いつまでもみんなが穏やかに暮らせるような世の中になってほしい。そして今回の取組がその一助になったら」と優しいまなざしで話してくれました。
 現在、図書室では平和週間として戦争に関する本を集めた特設コーナー(上記写真)を設けています。甲府空襲があり8月15日を迎えるこの時期だからこそ、普段は読まないかもしれない本を手に取ってみませんか?
 本校では、明日7月4日(金)8:20から放送による平和集会(全校)を行う予定です。