1年生の国語の授業です。始業チャイム前に全員が黙々と机で何かを行っています。覗くと、漢字ワーク(漢字練習)でした。授業のはじめに、ウォーミングアップとして漢字練習と国語辞典の辞書引き競争に取り組んでいますが、チャイム2分前から全員が静かに取り組んでいる姿は立派でした。日々の取組とその積み重ねが力になっていくのでしょうね。
さて、本時は古典「竹取物語」です。歴史的仮名遣いのある箇所(文字)に、赤い字で書かれた読み仮名カードを重ねていきます。そしてテレビ画面を使って、読み方を確認・練習しました。そのときには、読むスピードに合わせて画面の文字が黒から赤色に変化、まるでカラオケの画面のようでした。読む速度を変えることにより、次第に文章に慣れ、古典のリズムを感じながら読むことができるようになっています。授業へのモチベーションを上げることや古典の世界に触れるための工夫が随所に見られた授業でした。 一方、こちらは3年生の社会科です。本時は裁判員制度について、題材は「白雪姫裁判」(模擬裁判)です。
裁判員裁判とは、国民から選ばれた裁判員が刑事裁判に参加する制度で、対象事件は、殺人罪や強盗致死罪などの重大な犯罪です。裁判員6人と裁判官3人が有罪・無罪(有罪の場合はその量刑)について話し合って決定します。授業では、1人1人が裁判員となって王妃は有罪か無罪かを判断します。グループで発表しあい、グループとしての結論を出しますが、ここで一工夫ありました。それはフェルトボールを持った者だけが発言するというものです。これにより全員に発言機会を与えるとともに、他者の発言を傾聴し、無秩序な割り込みや会話の独占を防ぐことができます。さて、その結果は?
「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される」(日本国憲法第76条第3項)の「すべて裁判官」は「すべて裁判員」に置き換えることができると言えます。
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